2015年03月14日

美しい歴史を持つ






『「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける」という歌があるが、
くにの歴史の緒が切れると、それにつらぬかれて輝いていたこういった宝玉がばらばらに散りうせてしまうだろう、それが何としても惜しい。他の何物にかえても切らせてはならないのである。そこの人々が、ともになつかしむことのできる共通のいにしえを持つという強い心のつながりによって、たがい結ばれているくには、しあわせだと思いませんか。ましてかような美しい歴史を持つくにに生まれたことを、うれしいとは思いませんか。歴史が美しいとはこういう意味なのである。』


/ 『春宵十話』 岡潔 著 角川ソフィア文庫   P.61 『日本的情緒』より 
 (S44.11月初版)


岡潔は世界的な数学者。数学史上に巨大な足跡を残した。


posted by 主宰 at 21:35| 佐賀 ☀| Comment(0) | ■歴史から何を学ぶか (論評集) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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