2015年05月15日

【歴史群像6月号】P.96 『W龍造寺領国W存続の試練 鍋島父子の関ヶ原』中西豪先生 筆



CCI20150515_0002.jpg



【歴史群像6月号】P.96 『W龍造寺領国W存続の試練 鍋島父子の関ヶ原』中西豪先生 筆(書店で販売中)

/ 文禄慶長→関ヶ原→江上八院合戦、時代を俯瞰しながら龍造寺家と鍋島直茂・勝茂の動向を追う。ここまで詳しい記事や本は、他にない。

★佐戦研主宰感想★

 私が他になく一番怒っていたのは、江上八院合戦(柳川合戦)についての、世間の概説書や雑誌、地元の町村誌の胡乱、杜撰な記事です。ちょっと調べたら分かる事も、調べずに書いている物ばかり。おそらく通説が使い回しされています。中西先生のこの「不気味な程詳しい」一連の記事及び江上八院合戦の記事は、金字塔です。先づはどなたもこれを読み、この記事を基準に裏取りやソース調査をしてみてください。そして世間の概説書と比較を。

念の為ですが、『小野和泉隊や立花三太夫隊に鍋島陣が9段崩された』という通説のために怒っていた訳ではありません。私も最初、その通説を信じて居て「さすが立花軍は、強いな」と唸っていた一人です。

問題はこの、名目を立てるだけの、実質意味のない両者の合戦、人首が600以上落とされたような世にも凄惨な激戦であるのに、世間の本では、合戦はほぼ無かった・ちょっと鍔迫り合いして黒田加藤が止めの合図をして大団円で終結という、軒並みがその論調である事に、怒っているのです。名のある学者さんの著書ですら、ピントの外れた5〜6行の文章で適当にこの戦を世に喧伝している。これは流石にいけません。佐賀や筑後では双方で合わせて600人を超える御先祖様がこの合戦で亡くなってる。適当に記事にされては我々、堪ったものではありません。

そういう中で、中西先生が見事に今回「史料を読んで調べて行けば必然的に判明する部分」を、順当に、集大成的に記事にしてくれました。江上八院合戦は、史料が少ないと言われます。しかし世間の歴史本では、その少ない史料にすら、まともに当たられていなかった。嘘だと思ったら、今回の歴史群像の中西先生の記事を読み、過去に出ている他の雑誌や概説書本と比較してみてください。屹度お分かり頂けるはずです。






[ここに地図が表示されます]


posted by 主宰 at 23:37| 佐賀 ☔| Comment(0) | ■関ヶ原の戦い 〜龍造寺鍋島軍の動き〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月04日

■「天下」と地方について







『内田: 天下統一って、言い換えれば、地域コミュニティを全部壊すということですからね。ローカルな境界線の中でそれぞれの「ニッチ」に分かれて暮らしていた人たちの差異をなくさないと天下統一はできない。「群雄割拠」というのは、それぞれの地域には固有の統治形態があり、文化があり、宗教があり、生活習慣があり、芸能があり・・・・・・ということですから。これを一度全部壊して、日本中をある意味で標準化・規格化しようとした。今ふうにいえば「日本をフラット化した」わけですよね。こういう信長・秀吉のプランそのものが実はキリスト教的であって、伝統的な日本的霊性からは出てこない種類の政略なんじゃないですか。』

『釈: そうかもしれないですね。』

『内田: だから、鎌倉仏教は「アーシー(earthy)」だけども、安土桃山文化ってまったくアーシーじゃないですよね。都会的で、技巧的で、構築的なものですよね。むしろヨーロッパの感覚に近い。』

『釈: やはりこの時代は社会システムのみならず、根っこのところの心性が大きく変化した面があるのでしょう。例えば、キリシタンが持ち込んだ「この世界をクリエイトした神がいる」というもの。これはヨーロッパと日本とを直結する回路でもあったと思われます。』

『内田: あとやはり、農耕民族か遊牧民かということは、種族の霊性のあり方を大きく決定づけますね。キリスト教もユダヤ教もイスラームも遊牧民の宗教ですから、信者たちは羊の群れであり、指導者は「牧者」、「群れを牧する人」ですよね。これは遊牧民固有のメタファーでしょう。日本の場合は、生産様式の原型は農耕です。稲作のスタイルが完成して、一の努力が千となって収穫期に返ってくる。だから農民はそこに大きな「被贈与感」を感知する。自己努力に対して相応の報酬が返ってくるというのではなくて、努力よりもはるかに豊かな贈与が与えられる。この「個人努力と報酬は相関しない」という農耕民の実感が、もしかすると「他力」の思想と通じるのかもしれない』



/ 『日本霊性論』 内田樹・釈徹宗 NHK出版新書 (2014年8/10 刊) P.218〜219 より



posted by 主宰 at 23:23| 佐賀 ☁| Comment(0) | ■歴史から何を学ぶか (論評集) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

【出演します】 番組「佐賀FUN倶楽部よかかんた」


■番組概要:「佐賀FUN倶楽部よかかんた〜」
 毎週月〜金曜、正午から午後2時

■放送: 89.6MHz えびすFM(スマホでも聴けます)
■出演日時:平成27年5月6日(水)
■出演時間:正午12時〜午後1時まで

■パーソナリティ:清家美和 (様)
■今回のゲスト:佐賀戦国研究会 代表 深川直也

・パーソナリティの質問に答える形でトークをすすめていきます。

・当時の佐賀新聞、ひびの欄に番組と名前が載るそうです


――



出演することになりました。
ラジオ、お時間ありましたらどうぞ、お聴き下さい^^
研究会活動や、いままでの企画の事、今後の事などトークする予定です。

★スマホの「えびすFM」アプリ(無料)をDLして使うと、スマホでラジオがいつでも聴けます。






[ここに地図が表示されます]
posted by 主宰 at 01:26| 佐賀 ☁| Comment(0) | 佐賀戦国研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする